日本ライトフライ級タイトルマッチレビュー [ボクシング]
去る5/16、川崎新田ボクシングジムの黒田雅之選手が8RTKOで日本ライトフライ級タイトルを獲得した。黒田選手はもとより川崎新田ボクシングジムにとっても設立8年目にして初のタイトルマッチでした。
本来この試合は、3/22に組まれていたものであり、昨年度末からヘッドコーチの孫氏と入念に練習およびトレーニング計画を立て万全を期しタイトル戦に臨む予定でしたが、3/11の大震災により延期になりました。
その中で黒田選手は集中力を切らすことなく、5/16に向けてさらに厳しいトレーニングを積んできました。
試合当日までコンディションを大きく崩すことは無く、最低限の役割は果たせたかと思います。
さて、試合ですが予想通りに進んだという感じでしょうか。
対戦相手の家住選手は元東洋太平洋王者でキャリアも40戦を超す強敵です。表情等から調子は悪くはなったと思いますが、緊張はしていたように思えました。黒田選手のパンチ力は世界レベルなので相手としてはプレッシャーを感じることでしょう。逆にそれが自分の動きを殺すことにもなりますが。。。
案の定、1R 家住選手の動きは堅く、ほとんどのパンチを被弾していました。この時点で勝ちはほぼ確信し、序盤で倒せるのでは無いかなと思いました。
しかし、なぜか2Rは逆にポイントを取られました。油断したのか家住選手のキャリアなのかは不明ですが。。。。
家住選手の手数がポイントになることはありましたが、与えるダメージが違ったようです。
試合中盤から黒田選手のパンチで家住選手の顔は見る見るうちに腫れてきて、接近戦に活路見出すしかなかったようです。そのまま、8Rにパンチをまとめて試合を決めました。家住選手の顔は原型をとどめていませんでした。7Rまでの公式採点では3ポントほど離れていて、私とほぼ同じでした。
家住選手は強敵ではありましたが、相性は良かったようです。手数も多くカウンターもうまいのですが、攻防がはっきりしていてディフェンスはブロックに頼る傾向にあるので黒田選手はリズムに乗りやすかったと思います。またダメージを顔に出すので作戦も立てやすかったのではないでしょうか。
とはいえ、反省点もまた多かった試合でもありました。あれだけ地力に差がありながら倒したのではなくパンチをまとめてのストップ勝ち。パンチを正確に当てていればもっと早く倒せたはずです。次回以降に期待しましょう。
何にせよ、初挑戦で技術的課題も多かった中、タイトルを取るところはさすがです。今回は王座決定戦だったので3ヶ月以内に指名試合が控えています。今日からトレーニング再開です。
黒田選手、タイトル獲得おめでとう!
孫トレーナー(左) 黒田選手 新田会長(右)
孫トレーナーはタイトル獲得の最大の功労者です。この人に教わって期待に応えない選手はいないと思います。選手に対する愛情が半端じゃないです!
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